冒険心旺盛な赤髪の少年、アドル・クリスティンはプロマロックの港町で奇妙な噂を耳にする。それは港から見えるエステリアの島が呪われていて、近づく船を必ず嵐が襲うというものだった。冒険心を抑えることの出来なかったアドルは周りの人々の制止も聞かずに単身エステリアに乗り込もうとするが、やはり嵐に巻き込まれてしまう……。そして気がついた彼はエステリアの小さな病院で目覚め、医師からこの国に起きている異変を知り、エステリアを救おうと冒険の旅に出かけることにした……。
ゲームシステム
トップビューのアクションRPG。ただしストーリー中盤には最高Lvに到達し、さらに武器の購入も不可能になり、敵との戦闘の結果によってステータスを上昇させることはなくなるため、ゲーム後半に関してはARPGというよりはアクションゲームと言った方が実情に近い。RPGの基本ともいえる「敵を倒し主人公を育て上げていく」システムを採用してはいるが、かなり厳しくレベル制限がされている他、上記の通りストーリー中盤には最高Lvに到達するため、Lvを上げて力でごり押ししてストーリーを進めるということはできない。基本操作は四方への移動とアイテムの使用のみで、人との会話、何かを調べる、そして敵との戦闘もすべて移動による体当たりで行われる。その他の操作としてはSTATUS画面表示、INVENTORY画面表示、イースの本を読むのにそれぞれボタンがあてがわれている。
画面構成
画面下部には、現在のHP/最大HP、取得経験値/次のLvアップ経験値、ゴールドが数値で表されている他、プレーヤーと敵のHPが棒グラフで表示され(現在の残りHPが黄色、ダメージを受けた分のHPが赤)視覚的に戦闘状況がわかるようになっている。ただしこれらの表示が画面の下1/5ほどを占拠している他、プレイ画面が飾り枠(意匠枠)で囲まれているため、画面に表示されるプレイエリアは非常に狭い。サブ画面としてアイテム画面とステータス画面を呼び出す事ができ、表示中はポーズがかかる。
攻撃
攻撃に対する特定のアクションは存在せず、移動により敵に体当たりすることが攻撃となる。ただし敵の攻撃も基本的には同じく体当たりであり、よほどのステータス差がない限り正面からぶつかっていったのではこちらもダメージを受けてしまう。敵からのダメージを受けずに攻撃する方法としては後ろや横からの攻撃の他、キャラクターを半分ずらした状態で体当たりする「半キャラずらし」と呼ばれる方法がある。DS版では操作タイプによっては体当たりでダメージを与える事ができない。
回復
フィールド上およびダンジョン内での特定のマップで立ち止まっていると徐々にHPが回復する。ダンジョン内でも「HEAL RING」を装備することによりフィールド上と同じく立ち止まることで回復が可能となる。ただしボス戦中は回復できない。またアイテム「HEAL POTION」を使うことにより瞬時に全回復ができるが、こちらもボス戦中は使えない。病院でゴールドを払い瞬時に回復してもらう事も出来る。
ステータス
メイン画面下部で主な物が表示される他、STATUS画面で詳しい情報を見る事が出来る。STATUS画面で表示される情報は以下の通りである。
LEVEL:レベル。最高値は10。レベルがあがると最大HP、STR、DEFの値が上昇する。
HP:ヒットポイント。最高値は255。0になるとゲームオーバー。
STR:攻撃力。最高値は255。レベルアップの他、剣の装備によって上昇。
DEF:防御力。最高値は255。レベルアップの他、盾・鎧の装備によって上昇。
EXP:経験値。敵を倒すか、イベントをクリアすると取得。一定値に達するとレベルが上昇。最高EXPは65535
GOLD:金。敵を倒すと取得。武器などの購入に使用。
SWORD、SHIELD、ARMOR、ITEM、RING:それぞれ現在装備している物の名前が表示される。
アイテム
所持アイテムは全てINVENTORY画面上でアイコンよって示され、武器などの装備もこの画面上で行う。大きく装備品とその他のアイテムの2種類に分類されているおり、装備品はさらに5つのカテゴリに分けられている。画面左側に装備品、画面右側にその他の物が表示される。
装備品
装備しないと効果が現れない、もしくは使用できないもの。SWORD、SHIELD、ARMOR、ITEM、RINGがあり、各カテゴリにつき一つずつ装備できる。
SWORD:剣。装備するとSTRが上がる。
SHORT SWORD
LONG SWORD
TALWARL
etc.
SHIELD:盾。装備するとDEFが上がる。
SMALL SHEILD
MIDDLE SHIELD
LARGE SHIELD
etc.
ARMOR:鎧。装備するとDEFが上がる。
CHAIN MAIL
PLATE MAIL
REFLEX
etc.
ITEM:消費アイテムや、装備すると効果が現れるアイテムなど。使用にボタンが一つ割り当てられている。ボス戦中は使えない。
HEAL POTION - 使用するとHPが全回復する。
WING - 街にワープできる。
MASK OF EYES - 見えない物が見えるようになる。
etc.
RING:指輪。装備すると種類に応じた特殊効果が得られる。
POWER RING - 攻撃力が2倍に。
RING MAIL - 防御力が2倍に。
TIMER RING - 敵の動きが鈍くなる。
HEAL RING - ダンジョン内でもフィールド上と同じようにHP回復が可能に。
EVIL RING - 装備すると……。
その他
INVENTORY画面右側に表示される。ストーリー進行に不可欠な重要アイテムなど。基本的には持っているだけで効果があるものや、売却専用アイテムなどプレイヤーの意思で使う事のない所持アイテム。ただし、「読む」動作に専用ボタンが割り振られている「イースの本」もこちら側に表示されている。アイコンが表示されるだけで、カーソルを合わせる事は出来ず、名前の確認も出来ない。
ハダルの章 - イースの本の一冊。
宝箱の鍵 - 鍵のかかった宝箱を開けられるようになる。
ルビー - 取引所で売れる。
etc.
セーブ
ボス戦中以外であればフィールド、ダンジョンを問わずどこでもセーブする事ができる。
主な登場人物
アドル・クリスティン
シリーズの主人公。燃えるような赤毛を持つ冒険者。17歳。
フィーナ
捕らえられていたところをアドルに助けられた、記憶喪失の少女。
レア
銀のハーモニカを無くして困っている詩人の女性。
サラ
占い師。アドルにイースの本を探す事を依頼する。
ジェバ・トバ
ゼピック村に住む老婆。身寄りのないフィーナを引き取る。
ルタ・ジェンマ
夢遊病に悩む若者。
ゴーバン・トバ
ダームの塔の入り口を根城にする盗賊団の頭。
ドギ
ゴーバンの子分で壁を壊すほどの怪力の持ち主(ダームの塔でトラップに引っかかる度に壁をぶち破って助けてくれる、ただしあんまり何度もやると「壁を壊すのも楽じゃないんだから」と怒られる)。
ラーバ
イース古代文明の謎を追う考古学者。
エターナルより登場する人物
ブルドー
バルバドの村に住む医者。気を失っていたアドルを介抱してくれた。
スラフ
ブルドーの息子。気を失い浜辺に倒れていたアドルを見つけ村まで運んでくれた。自警団を組織している。
機種・パッケージによる違い
グラフィック・BGMといった演出部分はそれぞれの機種の性能に合わせた変更が見られるが、ストーリー、システム等は忠実に移植しているものがほとんどである。グラフィック・BGM以外に特筆すべき変更点のあるものだけを挙げる。
パソコン版
PC8801版
全てのオリジナル。
FM77AV版
基本的にはPC8801版をベースとしている。
しかし、ラストボス(ダルク=ファクト)との戦闘時に流れるBGM「Final battle」は他機種では前奏が繰り返されるだけのものだが、唯一この機種のみが最後まで収録されている。
このため、この機種が完全版とも言われている。
MSX2版
画面は256×212ドットの低解像度だが、色数が8色から16色に増え、ショップなどのイベント画面が綺麗に描き直され(以降の移植版は全てMSX2版のイベント画面を基に製作されている)、タイトル画面が256色になっている。反面、音声はPSG3音のみで、ステータス画面や装備・アイテム画面を開くたびにBGMが停止する。また、他機種版と比較してディスクアクセスが長い。
MSX2 HB-F1XD版
ソニーのMSX2マシンHB-F1XDに抽選でプレゼントされた物。内容はMSX2版と同一だが、機種チェックを行い、HB-F1XD以外のMSX2マシンでは動作しない。
X68000
マップが一部変更されている他、メッセージが書き直され、漢字が使用されている。ショップなどのイベント画面は実写風で、他機種とは趣を異にする。
Windows
海賊版
オリジナルなどをユーザが非公式に移植した海賊版が多数存在。特にPC98版から移植されたX68000版が有名。
ゲーム機版
ファミリーコンピュータ
ハードの性能の問題か、シナリオ、マップと様々なアレンジが加えられている。物語の中核部分にまで変更が加わっているため「異色のイース」などと揶揄される事も有る。PC版では最終のボスにダメージを与える度に床に穴が開き、足場がなくなっていくが、ファミコン版は穴が開かない為、最終戦の難易度はかなり低い。
セガ・マークIII
マップが一部変更されている。
PCエンジン
『II』との合併によるゲームバランスの変更。会話グラフィックの採用。キャラクターがしゃべる演出など。ストーリーも一部変更が加えられている。詳しくは『イースI・II』を参照。
セガサターン
『ファルコムクラシックス』に「ドラゴンスレイヤー」「ザナドゥ」と共に収録。「オリジナルモード」と「サターンモード」とがあり、「サターンモード」では斜め移動とダッシュが可能となっている他、メッセージの変更、会話グラフィックの採用などの変更が見られる。
パノラ 暮し情報 ブーケ アカシア シーケン ブッサフマ ミストダ ユーロ ミリタ チャーミ 陽陽次 シャルテマ しゃる 淡き宵 プレス ウーハイ コラー オパールグ マイト モルフォ チュー エージ ソロ ブルカ ムスタ サイボー パクト けいらい トランス おおわひん シーラ ネクタ グアニリ モスキ アングル コロンボラ ボイルド しめじ アカンバ ダイナマイ テレメ 検索メンス テラス ドクダミ ルランナー モーリシャ プレスリ セルン ブレー さんじゅ
プレイステーション2
「Ys I ETERNAL」モードと「Ys ETERNAL STORY」モードがあり「Ys I ETERNALモード」はWinからの移植。「Ys ETERNAL STORYモード」では装備品に対する新システムが追加されている。詳しくは『イースI・IIエターナルストーリー』を参照。
ニンテンドーDS
オープニング、マップ、イベントなど基本的には、Win版「イースエターナル」の移植である。大きく変わった点としては、マップが3D化し、一部の敵のサイズが大きくなり、マップおよびイベントに「バキュ=バデット」というエリアが追加されており、そのイベントで他機種に存在しなかったボスキャラとの対戦や、新しい剣、鎧、盾を取ることができる。あと、あるイベントを経てからでないと廃鉱に入れなくなった。また操作面で、「剣を振る」戦闘アクションが新たに追加された為、従来のシリーズのように体当たりに近い攻撃から、剣を振りながら敵と接触するような操作に変わった。さらにDSの機能を利用したタッチペンでの操作や、ワイヤレス通信機能を使った最大4人までの通信対戦を行うことが可能となった。
イースエターナル・イースI完全版
『イースエターナル (IE) 』、『イースエターナルVE (EVE) 』、『イースI完全版 (IC) 』、『イースI VE (IVE) 』はWindows向けにファルコム自身によってアレンジ・リメイクされた同じリメイク作品のバージョン違いである。『イースI完全版』として携帯アプリへの移植もされている。
イースエターナル
1998年に発売。ハード性能の向上にあわせ、グラフィック、音楽といった演出部分は非常に豪華に作り直されているものの、システムやストーリーといったゲームそのものはオリジナルを非常に大事にしており、ストーリーの幅を広げる追加要素は多いが、変更は極力避けられている。
イースエターナルVE
『IE』にVERY EASYモードを追加した物で、コンビニエンスストア専用としてデジキューブより発売。
イースI・II 完全版
『IE』と『IIE』のカップリング商品。『IE』についてはグラフィックとBGMを『イースIIエターナル』に合わせてバージョンアップがなされている。評価等は『イースI・II#イースI・II完全版』の項を参照。また、『IE』からの変更点の詳細は下記参照。PS2用に販売された『イースI・IIエターナルストーリー』はこの『イースI・II完全版』を移植した物。
イースI 完全版
カップリングで販売されていた『I・IIC』をバラにしたもので、内容は同一。当初発売された物は対応機種がWindows95/98/2000/Meであったが、2002年にはXPに対応した物が販売。2003年には『イースI 完全版XP』とタイトルを変更して販売された。
イースI VE
『EVE』の廉価版。XPにも対応。メディアカイトのGREATシリーズより販売。
ゲームそのものに対する評価は「ダッシュにより難易度が上がった。」(後述)、「シンプルさが売りだったのに過度な演出がなされてその良さが失われた。」などといった批判などはあるが、概ね良好である。変更を極力抑えた上でオリジナルでは触れられていなかった部分を追加するという、オリジナルを大事にしたアレンジにはPCE版などに否定的であったような旧来からのファンにも好評を得ている。
しかし今作に限った事ではないが、ゲーム自体は細かい修正程度の変更しかないものを、特典を変えて別タイトルで販売する「ファルコム商法」と揶揄される販売形態に対しファルコムへの批判の声は大きい。
オリジナルからの主な変更点
演出の変更
ハード性能の向上に合わせ、グラフィックの質が向上。また主要キャラクターとの会話時など随所にグラフィックを利用した演出が追加されている。音楽はアレンジを加えられた通常版の他、オリジナルのFM音源風の物を選択する事もできる。
八方向移動とダッシュ
移動方向が四方から八方に変更。またダッシュも可能になった。四方から八方への変更は、斜め移動に関していえばスピードが二倍になる事を意味し、さらにダッシュが加わった事により、その移動スピードの差はさらに大きくなっている。アクションが移動のみのシンプルなゲームであるため、この変更はゲームバランスをはじめとして本来非常に大きな意味を持つ。しかし、斜め移動とダッシュがあった上でオリジナルと同じであるように全体のバランスが調整されており、原作に非常に近い仕上がりになっている。ただし、ダッシュがある事が前提となったため、操作状況等によりダッシュを上手に活用できない場合、難易度が上がる事となる。
バルバドの村の追加
ゲームのスタート地点が、従来ではマニュアル内でのみ触れられていた「バルバドの村」へと変更。これに伴い、バルバドの村からミネアの街までのマップ、バルバドの村に関わるストーリーが追加された。
マップの変更
ダンジョンマップはほぼ従来通りであるが、村および草原などのフィールドのマップはかなり変更が加えられている。なおダンジョン内のアイテムの場所もほぼ原作通りだが、一部変更されたものも有る。
アイテムの追加
サブイベントに関わるアイテムと、敵のステータスが見られるようになるアイテムの2点が追加されている。その他のアイテムはオリジナルのままである。
難易度の選択
NORMALとEASYの2種類から難易度が選べるようになった。(ただし初回限定版の出荷時は未対応であり、プログラムのダウンロードによって対応。)
『VE』ではさらに簡単なVERY EASYが追加されている。
ストーリーの補完
アドルがダームの塔へ行く時、オリジナルだと一方通行の戻れない塔へ特に対策もせず向かうがリメイクでは時間を決めて扉の向こうから扉を開けてもらう約束をする。焦りの演出として塔の上部に行くと夜になり、音楽が緊迫感のあるものに変わる。(実際には制限時間はない)
エターナルから完全版への変更点
脚本
街や村の人物全てに名前がついた。また、ストーリーの展開は『IE』と変わらないが、登場人物の台詞の多くが書き改められている。
グラフィック・BGM
『IIE』の仕様に合わせる形で変更。BGMは『IIE』同様のFM音源風にリアレンジされている。また、『IE』はCD EXTRAで、音楽用のセッションの部分をBGMとして使えたが『IC』からはCD EXTRAを廃してWAVEのBGMにした。
ムービーの追加
OPデモ、レアとのイベントにムービーが追加された。
タイムアタックモードの追加
本編のボスキャラ戦だけを連続して行い、そのクリア時間を競うタイムアタックモードが追加された。ただし、本編を一度クリアしていないと遊ぶ事はできない。
難易度の選択
EASY・NORMAL・HARD・NIGHTMAREの4種類から選ぶ事ができる。
流血表現
魔物を倒すと肉塊が飛び散るなどのリアルな描写が見られる。設定でなしにできる。
携帯アプリ
『I』は様々な形で携帯にも移植がなされている。以下発売会社毎の作品を列べる。
サイバード
イース -クロニクル-:イースIのボス戦のみをタイムアタックで行う。iアプリのみ。月額制の「ゲームの殿堂」内の一コンテンツ。
ハドソン
イース:iアプリのみ。月額制の「着信☆あぷり♪」内の一コンテンツ。
ボーステック
イース:S!アプリのみ。月額制の「RPG好き!」内の一コンテンツ。
タイトー
携帯向けにイースの総合サイトを運営。
イースI完全版:イースI完全版の携帯移植。i、EZ、Vに対応。
新イースI -3D-:マップを3D化したリメイク作品。iアプリのみ。
新イースI -3D-外伝:『新イースI -3D-』のシステムの元、その時のドギを主人公としたアナザーストーリー。ファルコム監修。iアプリのみ。
この他、iモード向けに小説、待ち受け画面なども用意されている。